3D X線脳の解剖学
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てんかんの前兆や部分発作に有効なカルバマゼピン

てんかんとは、人間の脳内で過剰な電気的興奮が起こり、その刺激が神経細胞を通じて脳内に広がることで、意識消失や身体のけいれんといった発作を起こす病気です。
脳は人間の身体全体を司る重要な役割を担っていますが、その内部は多くの神経細胞同士が連結された非常に複雑な構造となっているため、電気的興奮が起こる部位によっててんかんの発作の前兆現象や症状も変化します。
てんかんの発作は時に重大な事故などを引き起こす可能性があることから、近年ではてんかんについての研究が進められ、現在は様々な種類の抗てんかん薬が開発されていますが、てんかんはその発作のタイプごとに幾つかの種類に分類されており、その種類ごとに適切な抗てんかん薬を選ぶ必要があります。
てんかんは年齢や性別を問わず発症する可能性のある病気ですが、このうち大人が発症する割合が高いものとして部分発作と呼ばれるてんかんがあります。
部分発作では一時的な意識の消失や、意識はあるものの吐き気などの感覚的な発作が起こるのが特徴で、その症状ごとに単純部分発作と複雑部分発作の2種類に分類されます。
こうした部分発作の症状に対しては、カルバマゼピンという抗てんかん薬が有効となります。
脳内にある神経細胞はナトリウムイオンなどのイオンが細胞膜を通じて細胞の内部に入ることで興奮状態となるメカニズムとなっていますが、部分発作ではその際に過剰な興奮状態となることで症状が起こります。
カルバマゼピンにはそれらのイオンが細胞内へ入る動きを阻害する成分が含まれており、その成分の働きによって神経細胞が過剰な興奮状態になるのを抑制します。
なお、カルバマゼピンは即効性のある抗てんかん薬ではないため、治療に際しては医師の指導の下で適量を一定期間服用し続ける必要があります。